Kosuke TOGASHI, associate professor of Doshisha University

国際関係論・比較政治学(紛争研究)、地域研究(コーカサス地域)を専門とする富樫耕介のウェブサイトです。私の研究などに関する情報提供の場にしていきたいと思っています。

研究業績(本)

『コーカサスの紛争:ゆれ動く国家と民族』(2021年、東洋書店新社)

2021年3月に『コーカサスの紛争:ゆれ動く国家と民族』を刊行しました。

第一部では、コーカサスの5つの紛争の起源・経緯・結果をまとめ、平和的解決の可能性を展望、第二部ではコーカサス地域の紛争が国際政治に与えている影響をグローバル・ジハード運動、未承認国家問題との関係から論じています。2020年に再発したカラバフ紛争についても補論で記述しています。

『チェチェン 平和定着の挫折と紛争再発の複合的メカニズム』(2015年、明石書店)

2012年12月に東京大学総合文化研究科国際社会科学専攻より博士(学術)号を授与された論文「チェチェン紛争再発の複合的なメカニズムの解析(1997-99)―紛争構造のダイナミズムと平和定着―」を大幅に加筆修正した書籍が2015年12月に明石書店より刊行されました。日本で唯一のチェチェン紛争を主題とした本格研究であり、私の今までの研究の集大成がここにあります。ぜひ手にとってお読みいただければ幸いです。

研究業績(共著と論文)

『現代ロシア政治』法律文化社(2023年)刊行

ロシア研究を共に行う先輩や後輩の方々を教科書を執筆しました。編者は、先輩の溝口さんと同期(多分?)の油本さんです。私は、「連邦制とチェチェン問題」の8章を担当しました。現代ロシアについて理解できる教科書です。ぜひ、手に取っていただければ幸いです。

『中央ユーラシア文化事典』丸善出版(2023年)刊行

丸善出版の文化事典シリーズの中央ユーラシア版が刊行されました。私は、「シャミール」と「チェチェン人と北コーカサスの諸民族」を担当しました。「シャミール」について歴史学者ではない私が執筆することに異論もあるでしょうが、他の項目も興味深いものばかりです。ぜひ、事典はご覧いただければ幸いです。

『ロシア・ユーラシアの社会』(2021年)カフカース特集号刊行

2020年12月に雑誌『ロシア・ユーラシアの社会』においてチェチェン研究者の論考を含む特集号を刊行しました。

  • チェチェン紛争のダイナミクスとメカニズム 富樫 耕介
  • チェチェン民族の強制移住 ヴァヒド・アカーエフ
  • チェチェン共和国における「対テロ作戦」 アバッス・オスマエフ
  • チェチェン現代史における強制移住とソ連解体後の武力紛争 富樫耕介

更新履歴

24/1/8 研究業績など更新
各種学会・研究会報告の業績を更新しました。

23/4/27 ゼミ紹介など更新

ゼミ選考の参考のためにゼミ紹介のページを更新しました。

23/2/4 朝日新聞にインタビュー掲載

朝日新聞にカラバフ紛争に関するインタビューが掲載されました。

22/5/29 シベリア抑留研究奨励賞受賞

第4回村山常雄記念シベリア抑留研究奨励賞を受賞しました。

富樫耕介

同志社大学准教授

紛争研究(国際関係論、比較政治学)。研究対象地域は、主にコーカサス地域(特にチェチェンを中心とする北コーカサス)。旧ソ連地域の紛争や未承認国家問題、イスラーム急進主義勢力の研究など。

研究室

同志社大学新町キャンパス