Kosuke TOGASHI, associate professor of Doshisha University

国際関係論・比較政治学(紛争研究)、地域研究(コーカサス地域)を専門とする富樫耕介のウェブサイトです。私の研究などに関する情報提供の場にしていきたいと思っています。

研究業績(編著・単著)

『激化する紛争への国際関与』(2025年、晃洋書房)

野村財団や村田学術財団の共同研究の成果を刊行しました。

第一部では、国際関与の理論と思想をまとめ、第二部では、旧ソ連地域の5つの紛争事例を考察しています。出版社の紹介文を記載します。

ロシア・ウクライナ戦争、イスラエル・ガザ戦争……。危機に直面する国際社会において「仲介」にはどのような可能性があるのか。本書は、国際社会の仲介の取り組みを理論と事例の双方から考察した共同研究の成果である。理論部では、仲介の歴史や思想、理論的知見を再検証し、事例部では旧ソ連地域の5つの紛争から得られる知見をまとめた。

『コーカサスの紛争:ゆれ動く国家と民族』(2021年、東洋書店新社)

2021年3月に『コーカサスの紛争:ゆれ動く国家と民族』を刊行しました。

第一部では、コーカサスの5つの紛争の起源・経緯・結果をまとめ、平和的解決の可能性を展望、第二部ではコーカサス地域の紛争が国際政治に与えている影響をグローバル・ジハード運動、未承認国家問題との関係から論じています。2020年に再発したカラバフ紛争についても補論で記述しています。

研究業績(共著・論文)

『イスラームからつなぐ7 紛争地域における信頼のゆくえ』東京大学出版会(2025年)刊行

イスラーム信頼学という大きな科研のプロジェクトの研究成果で、私は分担者ではなく研究協力者として成果物の執筆に加わりました。私の担当は、「第10章 紛争後の権威主義体制の「正統性」と「信頼性」――チェチェン住民の視点からの考察)」です。権威主義体制下の平和を現地調査やインタビューから考察する野心的な内容です。ぜひ、ご笑覧ください。

『現代ロシア政治』法律文化社(2023年)刊行

ロシア研究を共に行う先輩や後輩の方々を教科書を執筆しました。編者は、先輩の溝口さんと同期(多分?)の油本さんです。私は、「連邦制とチェチェン問題」の8章を担当しました。現代ロシアについて理解できる教科書です。ぜひ、手に取っていただければ幸いです。

『中央ユーラシア文化事典』丸善出版(2023年)刊行

丸善出版の文化事典シリーズの中央ユーラシア版が刊行されました。私は、「シャミール」と「チェチェン人と北コーカサスの諸民族」を担当しました。「シャミール」について歴史学者ではない私が執筆することに異論もあるでしょうが、他の項目も興味深いものばかりです。ぜひ、事典はご覧いただければ幸いです。

更新履歴

25/3 研究業績など更新
編著1冊、共著1冊、論文4つなどを業績に加えました。最新の業績はresearchmapを参照ください。

25/2 『治安フォーラム』に寄稿

「ロシア・中央アジアにおけるイスラーム過激派の脅威とテローISKPの台頭と土着組織の消滅ー」を寄稿しました。

24/5 外務省雑誌『外交』に寄稿

外交 85(5-6月号)に「テロとの戦いに苦悩するロシア:「イスラーム国ホラサーン州」によるテロの意味 」を寄稿しました。

24/3-6 ロシアでのテロについて

3月にモスクワ近郊で発生したテロについて朝日新聞に、6月にダゲスタンで発生したテロについてNHK地上波の取材対応。

富樫耕介

同志社大学准教授

紛争研究(国際関係論、比較政治学)。研究対象地域は、主にコーカサス地域(特にチェチェンを中心とする北コーカサス)。旧ソ連地域の紛争や未承認国家問題、イスラーム急進主義勢力の研究など。

研究室

同志社大学新町キャンパス